製品・サービス情報
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Connext 社/ TDzyme® 製品
コラゲナーゼ試薬 |
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Connext 社の TDzyme® シリーズは、高純度に精製された組換えコラゲナーゼ(TDzyme®)を製造しています。TDzyme® は、独自技術を用いてパッケージングされており、凍結乾燥された酵素の溶解を容易に行うことが可能です。
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細菌性コラゲナーゼ
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Extracellular matrix (ECM) は、細胞と細胞のすき間を埋めて組織を支える生体高分子の集合体で、主にコラーゲンやエラスチンで構成されています。組織から細胞を分離するためには、このECMを分解する必要があります。主に分解酵素であるコラゲナーゼが用いられますが、組織によってはサーモリシン(thermolysin)などのプロテアーゼ(neutral
protease)と組み合わせてECM分解を補うことがあります。
コラゲナーゼは、大きく分けて「動物性コラゲナーゼ」と「細菌性コラゲナーゼ」に分類されます。細菌性コラゲナーゼは、嫌気性細菌であるクロストリジウム属細菌(Clostridium histolyticum)から分泌される酵素です。
Connext社の提供する TDzyme® シリーズは、Clostridium histolyticum 由来のコラゲナーゼ(G/H)を大腸菌発現させた組換え酵素です。カラムクロマトグラフィー技術により、高純度に精製されており、汚染物質・エンドトキシン濃度は極めて低い値を示します。また、サーモリシンのみのパッケージをご用意することにより、組織サンプルの種類に合わせて任意のサーモリシン濃度に調整することができます。 |
組換え精製コラゲナーゼ TDzyme®
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◆特長
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1. |
独自の技術を用いたカートリッジに凍結乾燥酵素が充填されています。 |
2. |
カラムクロマトグラフィーによって高度に精製された精製・混合型酵素(粗製ではない) |
3. |
低エンドトキシン |
4. |
アニマルフリー・ロット間の一貫性が高い |
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◆製品紹介
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【TDzyme® C】
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コラゲナーゼ G/H+極少量のサーモリシンの混合型。
Clostridium histolyticum 由来組換えコラゲナーゼ(G/H)。膵島をはじめ、様々な組織の分解に適しています。青キャップのカートリッジに凍結乾燥状態で充填されています。
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基準値 |
実測値 ※1 |
CDA活性 |
8,000 units 以上 |
16,372 units |
エンドトキシンレベル |
50 EU/mg 以下 |
0.87 EU/mg |
CDA: 1 unit あたり、37℃(pH7.5)条件下で5時間、コラーゲンから1μMのL-ロイシンを遊離させる。
※1 lot#DTC041101での実測値
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【TDzyme® T】
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Geobacillus stearothermophilus 由来サーモリシン。
TDzyme® C と混合することにより、脂肪組織、軟骨、皮膚や血管の細胞外マトリックスなど、より強固な組織の解離を行うことができます。赤キャップのカートリッジに凍結乾燥状態で充填されています。
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基準値 |
実測値 ※2 |
カゼインを基質とした
プロテアーゼ活性 |
45 units 以上 |
144.5 units |
エンドトキシンレベル
(比濁 LAL 試験) |
50 EU/mg 以下 |
4.8 EU/mg |
カゼインを基質としたプロテアーゼ活性:
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pH7.5、37℃条件下において、1 unit でカゼインを加水分解し、1分間に1.0μM(181μg)相当のチロシンを発色させる(Folin-Ciocalteu
試薬で発色)。 |
※2 lot#DTT052301での実測値
(組織タイプごとの使用製品参考)
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組織 |
TDzyme® C |
TDzyme® C+T |
脂肪 |
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〇 |
角膜 |
- |
〇 |
心臓 |
- |
〇 |
腎臓 |
- |
〇 |
肝臓 |
- |
〇 |
肺 |
〇 |
〇 |
リンパ節 |
〇 |
〇 |
卵巣 |
- |
〇 |
膵臓 |
〇 |
- |
脾臓 |
〇 |
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◆価格・ラインアップ
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コラゲナーゼG/Hが主な TDzyme® C と、サーモリシンをパッケージングした TDzyme® T をご提供しています。
それぞれの製品を組み合わせ、2 個で 1 pack として販売しております。
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品名 |
TDzyme® C Pack |
TDzyme® T Pack |
TDzyme® Starter Pack |
サイズ/pack |
TDzyme® C (5mg) x 2個 |
TDzyme® T (3mg) x 2個 |
TDzyme® C (5mg) x 1個
TDzyme® T (3mg) x 1個 |
内容 |
コラゲナーゼG/H混合物
(低レベルのサーモリシンを含む) |
サーモリシン |
TDzyme® C + TDzyme T |
由来 |
Clostridium histolyticum |
Geobacillus stearothermophilus |
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税別価格 |
¥15,000/pack |
¥15,000/pack |
¥15,000/pack |
品番 |
TDP0010 |
TDP0006 |
TDP0008 |
※ |
TDzyme® C: 品番 TDC0005、TDzyme® T: 品番 TDT0003 |
※ |
粗製タイプのコラゲナーゼとは異なり、mgで表される TDzyme® の含有量は、精製された組織解離酵素の含有量のみを示します。TDzyme® では、粗製タイプのコラゲナーゼに含まれるバッファー、安定剤、培地成分などの他の成分は除外されています。粗製タイプのコラゲナーゼでは、組織解離酵素の割合が通常非常に低いのに対し、他の成分の含有割合はかなり高くなります。 |
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◆使用方法
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【準備するもの】
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・TDzyme® C/T
・精製水(4℃)
・5mL シリンジ |
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1個
10mL 1本 |
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・保存用チューブ
・フィルター(必要であれば)
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1本
1個
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【使用手順】
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1. |
TDzyme® 上側のルアーアダプターに、氷冷した 10mL の Milli-Q 水を充填させたシリンジを接続します。 |
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2. |
シリンジ内の水を TDzyme カートリッジにゆっくりと注入し、再構成した酵素溶液をチューブに 5mL 採取(5mL の酵素の採取には、1本のチューブを使用すること)。
※TDzyme 下側のルアーに滅菌フィルターを取り付けて、インラインで滅菌ろ過を行うことも可能です。 |
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3. |
その後、再構成された酵素溶液が均等になる様によく混ぜる。必要に応じて、酵素を分注する。 |
使用方法について、動画で分かりやすく解説しています!
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【保存条件】
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溶解前: 2-8℃で保存
溶解後: 2-8℃で取り扱う。長期保存(1ヶ月以内)の場合には凍結する。ただし、凍結融解の繰り返しを避ける。 |
【関連資料】(2023年1月時点)
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