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PINA Creation 社製品
太陽電池材料/有機エレクトロニクス材料
特徴/ PINA インク/ アプリケーション

PINA Creation 社は、2023 年にサイモンフレーザー大学(カナダ)の研究チームからスピンアウトした企業です。革新的な金属酸化物ナノ粒子の合成と高度なナノ分散液の開発からスタートしました。

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特徴

プリンテッドエレクトロニクス向けに幅広い半導体ナノ分散液を提供しています。
独自の配合により、様々なプリント・コーティング方法に対応しています。
最先端ナノインクは、太陽電池、センサー、薄膜トランジスタ、OLED、IoT デバイスにおける高度なアプリケーションを可能にし、優れた導電性、柔軟性、安定性、精度を実現して、卓越した性能と汎用性を実現します。

PINA インクの利点:

◆低温堆積:
PINA インクは、100℃未満での堆積が可能であり、従来の 400℃を超える高温プロセスが不要になり、フレキシブルエレクトロ二クスに最適です。

◆優れた耐久性
長期間の安定性で、すぐに劣化する有機半導体インクよりも優れています。

◆コスト効率の高いパフォーマンス:
PINA インクは、有機半導体インクに比べて低コストで優れたフィルム安定性とパフォーマンスを提供し、信頼性の高い高性能なソリューションを提供します。

◆インクの保存期間:
6 か月を超える保存期間は、一貫した機能性を確保します。

◆乾燥の互換性:
ホットプレート、赤外線加熱、光硬化、工業用オープンなどの様々な乾燥方法に対応します。

◆多様な成膜:
インクジェット、スプレー、ロールツーロール(R2R)、スピンコーティング、スロットダイ、ブレードコーティングなど、大規模およびラボ規模の両方の方法に適しています。


PINA インク

製品 溶媒 濃度 容量 税別価格 型式
Zinc Oxide Nano Ink
(酸化亜鉛)
IPA 2.5-3 wt% 10mL お問合せ LZI-25-V1
Tin Oxide Nano Ink
(酸化スズ)
Water 2.5-3 wt% 10mL お問合せ LTW-25-V1

今後のラインナップ追加予定:
 二酸化チタンナノインク、酸化タングステンナノインク、酸化ニッケルナノインク


アプリケーション

太陽電池
従来の製造上の課題:
蒸着やスパッタリングといった従来の金属酸化物薄膜製造法は、400℃を超える高温を必要とするため、フレキシブル太陽光発電への応用が制限されていました。

課題解決:
PINA インクは、コーティング後の乾燥温度が低いため、フレキシブルデバイスの製造に対応しています。電子輸送層(ETL)と正孔輸送層(HTL)を成膜し、電荷収集を促進し、太陽光パネルの効率と耐久性を向上させます。
PINA インクは、100℃未満でナノ構造膜を形成し、高い電荷移動度、導電性、透明性、そして化学的安定性を備えています。プリント・コーティング法に対応し、コスト効率の高い太陽電池の量産を可能にします。軽量でフレキシブルな太陽電池モジュールに均一な導電性膜を形成でき、携帯型電子機器から建物一体型太陽光発電システムまで、あらゆる用途に最適です。

以下を含む様々な太陽光発電技術に対応しています。
◆色素増感太陽電池(DSSC)
◆バルクヘテロ接合太陽電池(BHJ)
◆有機薄膜太陽電池(OPV)
◆ペロブスカイト太陽電池(PSC)

フレキシブルセンサー
フレキシブルセンサーやウェアラブルセンサーには、高感度、低消費電力、高速応答、柔軟性、耐久性、多様な基板との適合性といった特性が求められます。
PINA インクは性能と耐久性を向上させることで、課題に取り組んでいます。低温処理を可能にし、PET や PEN などのフレキシブル基板との互換性も備えているため、局面や凹凸のある表面でも曲げたり伸縮したりできるセンサーの製造を可能にします。
PINA インクに含まれる金属酸化物は、ガス、紫外線、機械的ストレスに対する高い感度を有し、センサーに最適です。これらの先進材料は、ウェラブル機器やバイオメディカル機器など、幅広い用途において優れた性能を発揮します。環境に優しい溶剤を使用した PINA インクは、膜厚、光学特性、電気特性を精密に制御し、センサーのシームレスなカスタマイズを可能にします。インクの配合と処理パラメータを調整することで、形態、結晶性、ドーピングなどの特性を最適化し、センサー性能を最適化します。

薄膜トランジスタ(TFT)
薄膜トランジスタ(TFT)は、支持基板上に堆積された半導体、誘電体、金属層の薄膜で構成される電界効果トランジスタの一種です。TFT は、電子信号と電力を増幅およびスイッチングする能力を備えているため、現代の電子機器において重要な部品です。

TFT の重要性は、その汎用性と効率性にあります。テレビ、スマートフォン、タブレットなどのディスプレイ技術をはじめ、様々な用途で使用され、ディスプレイのピクセルを制御して高画質を実現します。

従来の TFT 製造には、複雑なリソグラフィープロセスと真空制御が必要です。TFT の材料としては、従来のシリコン、有機材料、そして酸化物、カーボンナノチューブ(CNT)、グラフェン、その他の新興 2D 材料といった無機材料など、様々な材料が検討されてきました。ペンタセン、PQT-12、FBT2 といった有機半導体は、TFT の印刷プロセスへの適用に成功しています。
しかし、従来のシリコンベースの TFT は、高温プロセスを必要とするため、大面積・高解像度の電子機器への適用が制限されています。有機 TFT は、プロセス温度の低さ、大面積化、製造コストの低さといった利点があるものの、依然として不安定性、高コスト、そして性能の低さといった問題を抱えています。
PINA インクは、機能性金属酸化物ナノ粒子を配合することで、これらの課題を克服し、100℃未満の温度での成膜を可能にします。この低温プロセスにより、より幅広い材料と基板に対応できる様になり、TFT アプリケーションに新たな可能性をもたらします。
さらに、PINA インクは薄膜の安定性に優れ、耐湿熱安定性試験(IEC 61215)に合格し、長期間の耐久性を誇ります。
これにより、過酷な環境下でも TFT の長寿命化と信頼性を確保します。

【お問合せ】
試薬機器部
Phone 052-624-4388

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