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Home>製品・サービス情報>科学機器>Fast Forward Discoveries社製 組織分散装置 TissueGrinder

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Fast Forward Discoveries社製品
組織分散装置 TissueGrinder

Fast Forward Discoveries(FFX)社(ドイツ)は、酵素を使用することなく、迅速かつ簡単に単一細胞を調製する組織分散装置「TissueGrinder」を販売しています。

カタログダウンロード(PDF)
TissueGrinder の特長


酵素不要 わずか数分で組織分散

≫ シンプルで細胞に優しい処理方法を採用
≫ セルストレーナー付きのコニカルチューブを使用
≫ 貴重な組織サンプルを汚染なく取り扱うことが可能
≫ カスタマイズ可能なプロトコル
≫ 夾雑物のない生細胞を高収率で回収
≫ 細胞表面マーカーを維持

【製品紹介動画】

この動画で紹介されている様に、TissueGrinder では組織サンプルから簡単かつ迅速に単一細胞浮遊液を調製することができます。

【対応サンプル】

TissueGrinder は、カスタマイズ可能なプロトコルによって、正常、腫瘍、新鮮、凍結、さらには FFPE※など、多種多様な組織サンプルを分散することができます(表1)。

表1. 検証済みサンプル例
肝臓 リンパ節 脾臓 腎臓 筋肉
結腸 膵臓 腸 軟骨 骨
皮膚 脳 肺 - -
※FFPE サンプルの組織分散では酵素を併用します。

【従来品との比較】

比較項目 A社製品 TissureGrinder B社製品
処理時間※ 20分 <5分 >60分
酵素フリー 〇 〇 ×
単一細胞の品質 × 〇 〇
セルストレーナー × 〇 ×
無菌性 × 〇 〇
プロセス制御 × 〇 ×
サンプル処理スロット数 1 4 2
※処理時間は、プロトコルをカスタマイズすると変わる場合があります。


組織分散テクノロジー


TissueGrinder は、酵素を使用せず、組織を機械的に解離して単細胞懸濁液を調製するための組織分散技術です。
従来の組織解離では、プロテアーゼなどによる酵素処理と機械的処理を組み合わせる方法が一般的ですが、酵素処理には長い処理時間を要するほか、細胞表面マーカーや遺伝子発現プロファイルに影響を与える可能性があります。TissuGrinder は、こうした課題に対し、機械的なせん断・粉砕によって組織から細胞を分離する「酵素フリー」のアプローチを採用しています。

【独自の Grinding 機構】

TissueGrinder の中心となるのが、専用消耗品を構成している、ローターおよびステーターに組み込まれた対向回転式の Grinding Teeth です。

組織サンプルを Grinding Teeth の間に取込み、回転によってせん断(Shearing)および粉砕(Milling)力を加えることで、組織構造を崩しながら細胞を単離します。Grinding Teeth はフィン状の形状を持ち、回転方向を変えることで、せん断と粉砕の異なる機械的作用を組み合わせることができます。これにより、組織の構造に応じた分散条件の設定が可能です。

【独自の Grinding 機構】


Grinding ユニット(ステーター+ローター)とセルストレーナーは、標準的な 50mL 遠心チューブに組み込まれています。組織分散後は、追加の前処理やピペッティング操作を行うことなく、遠心操作によって解離された細胞を回収できます。

組織分散と細胞懸濁液のろ過を一連の工程として行うことで、サンプルを非滅菌環境にさらす時間を短縮し、コンタミネーションリスクの低減にもつながります。また、最大 4 サンプルを並列処理できる設計により、組織解離工程のスループット向上にも対応します。

専用消耗品(TissueGrinder Consumable)の模式図
ワークフロー


1.サンプル準備 2.組織分散 3.遠心分離
適量の組織とバッファーを、専用消耗品のローターに添加します。 専用消耗品を組み立て、装置にセットします。その後、ソフトウェアを操作し、自動分散プロトコルを開始します。 プロトコルが完了したら、キャップを開けずにそのまま遠心分離します。セルストレーターを通過した単一細胞浮遊数がチューブ底に得られます。


アプリケーション例

3D マイクロ腫瘍の作製と薬剤応答評価 / 固形腫瘍からの単一細胞調製 / 初代肝細胞調製 / FFPE サンプルの処理 / 細胞表面マーカー検出 / 臍帯組織からの間葉系間質細胞(MSC)の分離

◆3D マイクロ腫瘍の作成と薬剤応答評価

酵素処理による過度な組織分解を抑え、患者由来の腫瘍組織から安定したマイクロ腫瘍・マイクロティッシュを形成できます。形成した 3D モデルは、長期間の培養に加え、薬剤や免疫療法による処理後の構造・サイズ・生存性などの変化を評価する機能的な薬剤スクリーニングに利用できます。


参考文献:
Bouzereau M, et al. (2025) Long-term functional drug and immunotherapy screening in immune-competent patient-derived microtissues across brain tumors.
Neuro-Oncology, 27(Suppl 5). doi:10.1093/neuronc/noaf201.137

チラシ(PDF)
◆固形腫瘍からの単一細胞調製

TissueGrinder を用いて、外科的に切除した固形腫瘍組織から単一細胞浮遊液を迅速に調製できます。
酵素を使用しない機械的な組織分散により、従来の外植片法と比較して、より迅速かつ効率的な細胞単離を実現します。TissueGrinder で処理したサンプルでは、より不均一な細胞集団が得られ、細胞分析に約 1 週間早く利用可能となりました。

原発性胆管がんサンプルを TissueGrinder で分散して得られた接着細胞培養物
左:継代 3 回目(P3)、右:継代 2 回目(P2)

参考文献:
Scheuermann S, et al. (2022) TissueGrinder, a novel technology for rapid generation of patient-derived single cell suspensions from solid tumors by mechanical tissue dissociation.Front. Med. 9:721639. doi: 10.3389/fmed.2022.721639

◆肝組織からの初代肝細胞調製

TissueGrinder を用いて、肝組織から初代肝細胞を含む単一細胞浮遊液を迅速に調製できます。
わずか数分で肝組織を処理できるため、細胞の特性を維持した状態での細胞解析や培養に最適です。
調製した初代肝細胞は、フローサイトメトリーなどの細胞解析に加え、スフェロイド、マイクロティッシュ、オルガノイドなどの 3 次元培養モデルの作製や薬剤スクリーニングに利用できます。

参考:メーカーサイト
“Primary Hepatocytes Isolation with TissueGrinder”
◆FFPE サンプルの処理

脱パラフィン、再水和、抗原賦活化などの前処理後、最小限の酵素処理と TissueGrinder による機械的分散を組み合わせることで、FFPE 組織から細胞を効率的に分離できます。酵素処理時間を短縮でき、調製した細胞は免疫蛍光染色や FACS による腫瘍・間質細胞の分離、NGS などの解析に利用できます。


(クリックして拡大)
左:TissueGrinder を用いて FFPE サンプルから生成された単一細胞の例
右:標準的な酵素法によって得られた単一細胞の例

参考:メーカーサイト
“Single Cells from FFPE samples for Flow Cytometry and NGS”

◆細胞表面マーカー検出

酵素処理では、処理時間や酵素濃度の増加に伴い、細胞表面マーカーの発現低下が確認されています。一方、TissueGrinder による非酵素的な機械的分散では、これらの表面マーカーをより良好に保持し、組織中の細胞集団をより適切に反映した単一細胞懸濁液の調製が可能です。

図:分散直後の脾臓細胞の表面マーカー(CD62L, CD27)発現の比較。脾臓サンプルは、酵素不使用の TissueGrinder(TG) または酵素を用いる競合品(GM)を用いて分散された。

参考文献:
Priebe E, et al. (2023) Comparing the Influence on Surface Markers of Primary Isolated Splenocytes: Enzymatic Treatment vs. Mechanical Dissociation with TissueGrinder. PONS Poster Session, 2023.

https://fast-forward-discoveries.com/wp-content/uploads/2023/10/TissueGrinder-2023-Fraunhofer_tissuegrinder-mechanical-dissociation-vs-enzymatic-splenocyte-isolation-flowcytometry.pdf

◆臍帯組織からの間葉系間質細胞(MSC)の分離

臍帯組織は、倫理的に問題のない豊富な間葉系間質細胞(MSC)の供給源です。TissueGrinder を用いて分離した細胞は、複数回の継代培養(P1~P3)を経て接着・増殖し、典型的な紡錘形の MSC 形態を示し、数日以内にコンフルエンスに達しました。機械的分離は高い生存率を維持し、酵素消化と同等またはそれ以上の性能を示しました。


参考文献:
Stange K., Wolter T., Fu Z., Burdeos G., Mideksa Y., Friese A., Röntgen M. (2025). Isolation of Porcine Umbilical Cord Cells by Mechanical Tissue Dissociation Using a Tissue Grinder. Cells 14, 1425. doi:10.3390/cells14181425


製品ラインナップ

製品名 容量 税別価格 Cat.#
TissueGrinder - お問合せ F-FX-TG-BT-4
TissueGrinder Consumable[未滅菌, 40μm] 50個 お問合せ F-FX-TG-C-40
TissueGrinder Consumable[未滅菌, 70μm] 50個 お問合せ F-FX-TG-C-70
TissueGrinder Consumable[未滅菌, 100μm] 50個 お問合せ F-FX-TG-C-100
TissueGrinder Consumable[滅菌済, 40μm] 50個 お問合せ F-FX-TG-C-40-S
TissueGrinder Consumable[滅菌済, 70μm] 50個 お問合せ F-FX-TG-C-70-S
TissueGrinder Consumable[滅菌済, 100μm] 50個 お問合せ F-FX-TG-C-100-S
TissueGrinder Consumable[未滅菌, 40/70/100μm] 各20個 お問合せ F-FX-TG-C-mix
TissueGrinder Consumable[滅菌済, 40/70/100μm] 各15個 お問合せ F-FX-TG-C-mix-S


デモお申し込み


本製品の操作性、設置可否等をご検討いただける様、デモ機の貸出を行っています。以下のお申込書およびヒアリングシートに必要事項をご記入の上、 までご連絡ください。
⇒デモ申込書
⇒
ヒアリングシート


関連資料


⇒引用文献一覧(PDF)


【論文】

・ Isolation of Porcine Umbilical Cord Cells by Mechanical Tissue Dissociation Using a Tissue Grinder
(Katja Stange 2025)
TissueGrinderが臍帯由来MSCを分離するための効果的なツールであることを強調しています。分離されたMSCは高い増殖能力、多能性分化能、および典型的なマーカー発現を示し、再生医療から細胞農業に至るまで幅広い用途に適していることを示しています。
・ Comparative Assessment of Whole Organ Tissue Processing Methods for the Isolation of Extracellular Vesicles from Intact Organs
(Mohammed Tayab Hussain, Journal of Extracellular Vesicles, 2025)
TissueGrinderを用いて組織から細胞外小胞を分離する方法を示しています。TissueGrinderを用いた酵素不要の処理法は、細胞活性化を抑えつつ細胞外小胞の特性を維持し、様々な組織における細胞外小胞の分離において、迅速かつ再現性の高い代替手段となることを示しています。
・ Oncogenic PIK3CA corrupts growth factor signalingspecificity
(Ralitsa R Madsen, et al., 2024)
スフェロイドの分散にTissueGrinderが使用されています。本製品を用いることで、酵素を使わずに分散処理ができるため、マスサイトメトリー(CyTOF)研究用の表面マーカーの保存を可能にすることが示されています。

・ A noved approach to generate enzyme-free single cell suspensions from archived tissues for miRNA sequencing
(Scheuermann S, et al., 2024)
肝臓、脾臓、大脳皮質の miRNA シークエンスにおける単一細胞浮遊液の調製に TissueGrinder が使用されています。このワークフローでは、本製品によって、miRNA シークエンスに適したビアビリティの細胞が得られました。

・ Hepatocyte survival and proliferation by fibroblast growth factor 7 attenuates liver inflammation, and fibrogenesis during acute liver injury via paracrine mechanisms.
(Eline Geervliet, Leon W.M.M. Terstappen, Ruchi Bansal, 2023)
マウス肝組織の分散にTissueGrinderが使用されています。本製品で得られた単一細胞浮遊液は、フローサイトメトリーによって分析されました。

・ Rapid single-cell physical phenotyping of mechanically dissociated tissue biopsies
(Soteriou, Kubánková et al., 2023)
固形組織生検のための迅速かつラベルフリーの診断方法の開発にTissueGrinderが利用されています。本製品による酵素フリーの機械的組織分散は、組織内の実際の細胞集団をより正確に表していました。

・ TissueGrinder, a novel technology for rapid generation of patient-derived single cell suspensions from solid tumors by mechanical tissue dissociation
(Scheuermann S, et al., 2022)
外科的に切除された様々な腫瘍組織からの細胞の単離にTissueGrinderが使用されています。本製品は、従来の外植片法よりも迅速、効率的、かつ良好に、腫瘍組織を処理しました。

・ A step towards enzyme-free tissue dissociation
(Scheuermann Stefan, Schäfer Armin, Langejürgen Jens and Reis Christian, 2019)
組織サンプルをviableなシングルセルにする、機械的組織分散の新しい酵素フリーアプローチとしてTissueGrinderが紹介されています。本製品では、酵素的組織分散に比べて分散効率が改善され、処理時間が短縮されました。

【ポスター】

・ Comparing the Influence on Surface Markers of Primary Isolated Splenocytes: Enzymatic Treatment vs. Mechanical Dissociation with TissueGrinder
(E. Priebe, S. Scheuermann, S. Hartmann, P. Lebhardt, J. Langejürgen, 2023)
酵素的組織分散とTissueGrinderによる機械的組織分散の、初代脾臓細胞の表面マーカーへの影響を比較しています。


注意事項


・ 本製品は研究用です。診断用途ではご利用頂けません。
・ 本ウェブページは、製造元のウェブサイト情報等を利用して作成されています。
・ 本ウェブページに掲載されている内容は、将来予告なく変更されることがあります。

【お問合せ】
試薬機器部
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