①5'末端修飾 |
<キャッピング> |
ARCA
(Anti-Reverse Cap Analog) |
5'末端に Cap 0 構造を mRNA に付加します。
※最大約 70%の効率で取り込まれます。
※T7 プロモーターの下流に開始配列 5'-GGG-3' が必要です。 |
Clean Cap AG |
5'末端に Cap 1 構造を mRNA に付加し、生体内での免疫反応を回避します。特に in vivo での翻訳効率が大きく改善されます。
※通常 95%以上の効率で取り込まれます。
※T7 プロモーターの下流に開始配列 5'-AGG-3' が必要です。 |
<修飾用ジヌクレオチドの付加・バイオコンジュゲーション> |
Azido-hexynul-pApG |
アジドヘキセニル基を 5'末端に修飾します。
※Clean Cap AG と同程度の効率で取り込まれます。
※キャップ類似体としての機能はございません。
※T7 プロモーターの下流に開始配列 5'-AGG-3' が必要です。
さらに、クリックケミストリーを利用した 5'末端修飾が可能です。以下の様な DBCO 試薬を使用して 5'末端への標的物を修飾可能です。
i) |
DBCO-PEG4-biotin |
ii) |
DBCO-PEG4-Desthiobiotin |
iii) |
DBCO-AF488 |
iv) |
DBCO-AF647 |
v) |
Tri-GalNAc-DBCO |
vi) |
DBCO-PEG4-DBCO |
vii) |
DBCO-PEG4-alkyne |
viii) |
DBCO-C6-alkyne |
ix) |
DBCO-PEG4-NHS ester |
x) |
DBCO-C6-NHS ester |
|
Amino-hexynul-pApG |
アミノヘキセニル基を 5'末端に修飾します。転写後に、アミノ基のエステル化によって、特定の分子への結合が可能となります。
※キャップ類似体としての機能はございません。
※T7 プロモーターの下流に開始配列 5'-AGG-3' が必要です。 |
<修飾なし> |
②内部修飾 |
<修飾ヌクレオチド置換・バイオコンジュゲーション>※置換率の指定可能 |
5-Ethynyluridine triphosphate
(エチニルウリジン) |
アルキンを有する RNA を標識するために、5-Ethynyl-UTP を使用しています。合成された mRNA にアルキン修飾ウラシルが組み込まれ、クリックケミストリーを利用した修飾が可能となります。
さらに、以下の様なアジド修飾試薬を使用した内部修飾も可能です。
i) |
Biotin-PEG4-azide |
ii) |
Biotin Azide Plus |
iii) |
AZDye 488 Azide Plus |
iv) |
AZDye 647 Azide Plus |
v) |
Azido-PEG4-Mannotriose |
vi) |
Tri-β-GalNAc-PEG3-Azide |
|
5-Methoxyuridine triphosphate
(メトキシウリジン) |
自然免疫応答を低減するために、メトキシウリジンへ置換します。 |
5-Methylcytidine triphosphate
(メチルシチジン) |
メチルシチジンへ置換します。 |
シュードウリジン |
生体内の自然免疫を回避するため、シュードウリジンへ置換します。 |
N1-メチルシュードウリジン |
シュードウリジンよりもタンパク質の発現量が亢進される N1-メチルシュードウリジンへ置換します。 |
<修飾なし> |
③3'末端修飾 |
<アジド修飾用ヌクレオチドの付加> |
2'-Azide-2'-dATP |
mRNA の 3'末端へアジド基を組み込みます。
さらに、クリックケミストリーを利用した 3'末端修飾も可能です。以下の様なDBCO 試薬を使用した 3'末端の修飾も可能です。
i) |
DBCO-PEG4-biotin |
ii) |
DBCO-PEG4-Desthiobiotin |
iii) |
DBCO-AF488 |
iv) |
DBCO-AF647 |
v) |
Tri-GalNAc-DBCO |
vi) |
DBCO-PEG4-DBCO |
vii) |
DBCO-PEG4-alkyne |
viii) |
DBCO-C6-alkyne |
ix) |
DBCO-PEG4-NHS ester |
x) |
DBCO-C6-NHS ester |
|
<修飾なし> |