製品・サービス情報
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製品の概要
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Premade レンチウイルス粒子は、初代細胞や非分裂細胞を含む幅広い種類の細胞で、特定のターゲット発現させるための ready-to-use
の遺伝子導入ツールです。他の試薬の混合や添加を必要とせず、培養細胞に特定の量のレンチウイルス粒子を直接加えるだけで、容易に遺伝子導入することができます。
細胞内に導入された遺伝子の発現は、蛍光タンパク質の蛍光によって顕微鏡下で観察することができます。 |
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Pre-made
レンチウイルス粒子(PDF) |
製品のラインナップと購入の際のご注意
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目的や標的による16のカテゴリーの製品をラインナップしています。同じターゲットでもプロモーターやマーカーが異なる複数の製品があります。また、DMEM培地とPBS培地(高力価の
in vivo用)の2つのフォーマットをご用意しています。
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レンチウイルスの
カスタム作製サービス(PDF) |
≫製品のラインナップ一覧  |
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≫ご使用者確認書 
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カルタヘナ法該当製品のため、ご注文の際に「ご使用者確認書」をご提出いただく必要があります。
ご使用に際しては、規制に即し適切にお取り扱いください。 |
製品ラインナップにご希望のターゲットの製品がない場合、レンチウイルス粒子作製サービスも承っております。お気軽に biosupport@filgen.jp までご相談ください。 |
特長

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哺乳類の細胞において、幹細胞・初代培養細胞・非分裂細胞の様な様々な種類の細胞に使用することができます。 |
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細胞に直接加えるだけで遺伝子導入。 |
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脂質やトランスフェクション試薬が不要。 |
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TetRの存在下で、テトラサイクリンによる目的遺伝子の発現誘導が可能。 |
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自己不活性化導入ベクターを使用しているため、複製不能ウイルスであり、安全に使用可能。 |
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分裂細胞と非分裂細胞において、1×10e7 IFU/ml、またはそれ以上の高力価で感染。 |
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蛍光タンパク質を通じて、目的遺伝子の発現をリアルタイムでモニター可能。 |
アプリケーション

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神経細胞などのトランスフェクションが困難な細胞タイプへの遺伝子導入 |
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細胞内での遺伝子の発現量の制御が必要な実験での利用 |
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長期間の高レベル発現を示す安定細胞株の作製 |
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初代細胞または非分裂細胞での遺伝子発現 |
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トランスジェニック動物の作製 |
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オルガネラを標的とした、細胞内局在分析 |
製品紹介動画(YouTube)

ターゲット発現用レンチウイルス製品カテゴリー/マニュアル
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【マニュアル】
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◆細胞不死化
◆シグナル経路モニタリング
◆細胞特異的レポーター
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【製品チラシ】
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技術情報
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◆suCMVプロモーター
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suCMVプロモーターは、GenTarget社が開発した、高い転写・翻訳活性を持つプロモーターです。suCMVプロモーターは、高い転写・翻訳活性を得るために、野生型CMVプロモーター領域を改変し、作成しています。GenTarget社のPremadeレンチウイルス粒子と、「Eco-PCR
cloning expression vector」に使用されています。 |
◆誘導発現レンチウイルスシステム
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Inducible CMVプロモーター(TetCMVプロモーター)は、テトラサイクリンを利用する任意誘導発現のCMVプロモーターです。そのまま発現させる場合、suCMVプロモーター(構成的に高発現させるプロモーター)としてご使用頂けますが、TetRを導入することでテトラサイクリンまたはドキシサイクリンを使用した任意の発現誘導を行うことができます。
誘導性プロモーターとして使用したい場合は、事前にTetRを導入して構成的な発現を止める必要があります。
(⇒TetR発現用レンチウイルス(PDF)) |
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◆SureTiterTM レンチウイルスシステム
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より簡便で信頼できるレンチウイルスの力価モニタリングのために、GenTarget社が構築した新しいレンチウイルスベクターです。
レンチウイルスの力価を測定する上で、目的配列と蛍光タンパク質を共発現するベクターを用いて、その蛍光タンパク質の蛍光を測定する方法は、簡便で直接的な方法です。 |
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しかし、これらは、レンチウイルス粒子の構造に依存するという難点があり、目的遺伝子の発現量と蛍光タンパク質の発現量のより正確な関係を得るためには、目的遺伝子と蛍光タンパク質遺伝子が同じプロモーターから転写される必要があり、さらに、発現後のそれらのモル比が等しくなければなりません。
従来、同じプロモーターからの2つのタンパク質の発現(バイシストロンな発現)は、IRES(Internal Ribo-somal Entry Sites)が使用されましたが、IRESは、翻訳過程において、2番目の遺伝子の発現量がかなり低くなる特徴があります。そのため、IRESによる蛍光タンパク質の発現量は、必ずしもウイルスの力価を反映することができないということになります。SureTiterTM レンチウイルス導入ベクターは、口蹄疫ウイルスに由来する 2A self-processing peptide (短い自己プロセッシング性ペプチド)によって、目的遺伝子と蛍光タンパク質遺伝子が結合された構造をしています。
2A配列は、切断部位で、酵素反応とは別のプロセスによって、自身の最後の2つのアミノ酸の間で自身を切断します。SureTiterTM レンチウイルス導入ベクターにおいて、1つのORFから同じプロモーターによって転写された目的遺伝子と蛍光タンパク質遺伝子は、翻訳過程の最中において、2A配列によって分断され、最終的に2つの分離したタンパク質として発現します。これにより、目的遺伝子と蛍光タンパク質遺伝子は、等しいモル比で発現することができ、より信頼性のある力価の測定ができます。 |
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ベクター情報について
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本製品は、自己複製能力欠損型のレンチウイルスです。
使用されているレンチベクターは、HIV-1(ヒト免疫不全ウイルス1)由来のプラスミドで、目的の遺伝子をこのレンチベクターにクローン化し、メーカー独自のパッケージングミックスを用いて、293T細胞に形質導入して生産します。
レンチウイルスベクターは、ウイルスエンベロープ(VSVG)およびアクセサリータンパク質(gag-pol および rev)が、発現レンチベクターと分けられており、相同組換えの可能性を最小限にしています。加えて、一度ウイルス粒子がパッケージされると、複数に必要なパッケージング成分は除外されます。さらに、SIN(3'-LTR
self-inactivation)機構を含む第3世代のレンチウイルスシステムに由来するため、自己複製能力を持ちません。
⇒使用されているベクター詳細(PDF) |
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