製品・サービス情報
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LifeCanvas Technologies 社製品
組織透明化試薬 |
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組織透明化試薬キット

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サンプルの保存、組織透明化、屈折率のマッチングが可能な試薬が含まれたキット品です。
本製品は、蛍光タンパク質を保持、自家蛍光を低減しながら、免疫染色や3Dイメージング、分析用のサンプルを最適に準備することが可能です。透明化速度とスループットを大幅に高速化するために、SmartBatch+(機器)を使用した電気泳動クリアリングにアップグレードすることも可能です。

脱脂前 |
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屈折率マッチング後 |
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免疫染色&イメージング後 |
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【キット内容物】
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・サンプル保存用 SHIELD
・組織透明化用 Clear+脱脂バッファー
・屈折率マッチング用 EasyIndex (RI=1.52) |
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◆サンプル保存用 SHIELD キットとは
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SHIELD とは、Stabilization Harsh conditions via Intramolecular Epoxide Linkages to prevent Degradation の頭文字をとっています。SHILD は、固有の自家蛍光を増加させることなく、組織サンプルとサンプル内の生体分子を環境ストレッサー(熱や化学物質)から保護します。SHIELD
のポリエポキシ分子は、表面に露出したタンパク質残基を複数の柔軟な分子内結合で架橋することで構造を強化し、タンパク質の安全性を高めます。SHIELD
で処理したサンプルは、内因性の蛍光レポーターを消光することなく、脱染、再染色、マルチプレックスイメージングが可能です。さらに、mRNA も保存されるため、蛍光
in situ ハイブリダイゼーション(FISH)を使用した検出にも対応可能です。
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(対応生物種)
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マウス、ラット組織で多くの実績があります。
非哺乳類や、その他の哺乳類(マーモセットやヒトなど)のサンプルや組織培養(オルガノイドなど)とも互換性があります。 |
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◆組織透明化用 Clear+脱脂バッファーとは
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CLARITY 法を進化させたターゲット脱脂アプローチが可能なバッファーです。パッシブクリアリングではわずか 1 週間でマウス脳全体を完全に脱脂します。Clear+は、新開発の試薬を使用した次世代の透明化技術で、水性試薬を使用した簡便な透明化法です。
組織のサイズ変化なしで、高速で組織の透明化が可能です。
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◆屈折率マッチング用 EasyIndex とは
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脱脂および屈折率(RI)のマッチングにより、顕微鏡観察中に光が妨げられることなく、サンプルを通過可能になります。組織の透明化とは、脱脂と屈折率マッチングによる光学的透明化を組み合わせたプロセスを指します。脱脂された組織は半透明ですが、脱脂後に屈折率を一致させた組織は透明に見えます。
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【関連文書】
【製品ラインアップ】
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品名 |
サイズ |
税別価格 |
品番 |
Clear+Passive Clearing 8 Sample Kit, RI 1.52 |
各1 |
お問合せ |
C-PCK-250-1.52 |
Clear+Passive Clearing 16 Sample Kit, RI 1.52 |
各1 |
お問合せ |
C-PCK-500-1.52 |
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サンプル保存用 SHIELD

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素早く簡便な組織保存プロトコル
合理化されたプロトコルにより、ハイドロゲルやパラフィンを介した組織の埋め込みの変動なく、4~6日程度で処理が可能です。試薬は無毒であるため、使用後は簡単に廃棄できます。
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SHIELD(Stabilization Harsh conditions via Intramolecular Epoxide Linkages to prevent Degradation)は、多官能性で柔軟なエポキシドを使用して以下を保持する組織ゲルハイブリダイゼーション法です。
・組織構造
・内因性蛍光
・タンパク質抗原性
・核酸
このポリエポキシドが生体分子と分子内および分子間架橋を形成し、タンパク質の三次構造の安定性を高め、過酷な化学条件下での組織構造と内因性蛍光を維持します。この前処理は、均一で堅牢で透明な組織の透明化および、均一な免疫標識を行うためにも非常に重要です。
SHIELD 前処理の主な利点は、内因性蛍光の保持です。SHIELD は、熱曝露などの過酷な条件下でも蛍光タンパク質シグナルを保持します。例えば、70℃に24時間さらされた、標準的な固定剤(パラホルムアルデヒド(PFA)またはグルタルアルデヒド(GA))のみで処理された組織の蛍光が劇的に減少したのと比較して、SHIELD組織はシグナル保持を示しました。さらに、SHIELD
組織は組織の自家蛍光が低く、画像化されたサンプルの S/N 比が改善されました。
SHIELD のポリエポキシドはタンパク質と核酸を架橋し、抗体のエピトープへのプローブ結合親和性と蛍光 in situ ハイブリダイゼーション(FISH)プローブの
mRNA への結合を維持すると同時に、複数回の標識も可能にします。さらに、Dr.Park とその同僚は、SHIELD サンプルが、脱染処理後に大きな歪みや構造的損傷がなく、組織の完全性を保持していることを示しました。組織構造を維持することは、正確な下流アトラスのアライメントと領域セグメンテーションにとって重要です。

【使い方】
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ステップ1: |
標準的な4%PFA 径心腔的灌流を行い、目的の組織を解剖し、4%PFA で4℃で一晩インキュベートし、サンプルを PBS+0.02%アジド中に4℃で保存します。 |
ステップ2: |
解剖したサンプルを SHIELD OFF 溶液中(SHIELD バッファー、SHIELD-epoxy の混合物)で 4℃で 3-4 日間インキュベートします。 |
ステップ3: |
サンプルを SHIELD ON 溶液中で 37℃ でインキュベートし、組織透明化の準備が完了します。 |
【関連文書】
【製品ラインアップ】
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品名 |
サイズ |
税別価格 |
品番 |
SHIELD 250mL(マウス全脳 8 個分) |
各1 |
お問合せ |
SH-250 |
SHIELD 500mL(マウス全脳 16 個分) |
各1 |
お問合せ |
SH-500 |
SHIELD Epoxy 250mL |
各1 |
お問合せ |
SH-EX-250 |
SHIELD Epoxy 500mL |
各1 |
お問合せ |
SH-EX-500 |
SHIELD On 500mL |
各1 |
お問合せ |
SH-ON-500 |
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組織透明化用脱脂バッファー

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水性試薬を用いてサンプルの形態を変化させることなく、組織を脱脂して光学的に透明にする高度な技術です。
【特長】
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・ |
機械的強度、分子安定性、本来の 3D 構造の保持 |
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CLARITY よりも劇的に速く、パッシブクリアリングにより 1週間でマウス全脳を脱脂可能 |
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特許取得済みの機器(SmartBatch+またはSmartClear)の使用で最も効果的(マウス全脳を1日で脱脂) |
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【関連文書】
【製品ラインアップ】
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品名 |
サイズ |
税別価格 |
品番 |
Delipidation Buffer 250mL, Clear+Delipidation buffer for passive clearing
of 12 samples |
各1 |
お問合せ |
DB-250 |
Delipidation Buffer 500mL, Clear+Delipidation buffer for passive clearing
of 25 samples |
各1 |
お問合せ |
DB-500 |
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屈折率マッチング用 EasyIndex

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脱脂および屈折率(RI)のマッチングにより、顕微鏡観察中に光が妨げられることなく、サンプルを通過可能になります。組織の透明化とは、脱脂と屈折率マッチングによる光学的透明化を組み合わせたプロセスを指します。
脱脂された組織は半透明ですが、脱脂後に屈折率を一致させた組織は透明に見えます。
500mL の EasyIndex ボトルは、最大 12 個マウス全脳または同様のサイズのインタクトサンプル、又は200枚を超える 1mm 厚の切片に使用できます。RI=1.52
の標準溶液と、RI=1.46の溶液を提供します。 |

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【関連文書】
【製品ラインアップ】
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品名 |
サイズ |
税別価格 |
品番 |
EasyIndex(1 bottle, 500mL) RI=1.52 |
各1 |
お問合せ |
EI-500-1.52 |
EasyIndex(1 bottle, 100mL) RI=1.52 |
各1 |
お問合せ |
EI-100-1.52 |
EasyIndex(1 bottle, 500mL) RI=1.46 |
各1 |
お問合せ |
EI-500-1.465 |
EasyIndex(1 bottle, 100mL) RI=1.46 |
各1 |
お問合せ |
EI-100-1.465 |
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ギャラリー

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【動画】
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▲アルツハイマー病モデルマウス脳におけるβアミロイド病プラークと星状細胞(15x)
マゼンダ:βアミロイド病プラーク
シアン:星状細胞(GFAP)
透明化および標識後に SmartSPIM 15x の対物レンズで画像化されました。 |
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▲抗ChATで免疫染色されたマウス全脳
SmartSPIM を使用して、Zステップ 4μm, XY ピクセルサイズ 1.8μmで画像化。
組織は、Broad Institute の Dr. Gord Fishell のご厚意によるものです。 |
その他の動画はこちら
【画像】
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▲マウス血管のレクチン染色
組織をレクチン色素で処理し、高い特異性と S/N 比で血管を標識しました。SmartSPIM 15x 対物レンズで画像化。1.5x1.5x1.8mm
領域を 1μm Zステップで取得。 |
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▲線条体に大きな腫瘍を有するマウス脳半球
核染色(SYTO16, シアン)と血管染色(DyLight649 標識 tomatolectin, ピンク)。SmartSPIMで画像化。
組織の提供は、Translational Bioimaging Group, Barrow Neurological Instituted です。 |
その他の画像はこちら |
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