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質量分析サービス
タンパク質 S-ニトロシル化部位マッピング受託解析サービス

本サービスは、海外業務提携先である Creative Proteomics 社(アメリカ)で実施するタンパク質の S-ニトロシル化解析サービスです。


概要

S-ニトロシル化は、一酸化窒素(NO)を介したシステイン残基の可逆的な翻訳後修飾です。現在までに、細胞内で 3,000 種類以上のタンパク質が S-ニトロシル化されていることが確認されています。重要な翻訳後修飾である S-ニトロシル化は、タンパク質の構造、活性、相互作用を変化させ、細胞シグナル伝達、酸化還元バランス、免疫応答、血管機能、細胞周期を制御します。さらに、血管拡張、神経伝導、細胞増殖・分裂などの生理プロセスにおいて重要な役割を果たし、心血管疾患、神経変性疾患、癌などの疾患の発生、進行、進展にも密接に影響を及ぼします。


図1: S-ニトロシル化の発生と効果


S-ニトロシル化のメカニズム

S-ニトロシル化は、タンパク質中の特定のシステイン残基に一酸化窒素(NO)が結合する自然発生的な修飾です。この反応は、哺乳類細胞内の一酸化窒素合成酵素(NOS)によって生成される NO によって引き起こされます。関与するシステインの数に応じて、S-ニトロシル化は単一の部位(モノ S-ニトロシル化)または複数の部位(ポリ S-ニトロシル化)で起こります。
すべてのシステインが同じ様に S-ニトロシル化を受けやすいわけではなく、システインが S-ニトロシル化を受けるには、いくつかの条件を満たす必要があります。
≫NOS の近くに位置する
≫特定の酸性または塩基性モチーフ内に存在する
≫タンパク質の疎水性領域に存在する
≫物理的にアクセス可能であること(埋もれたり塞がれたりしていない)

局所的事象から体系的影響へ:トランスニトロシル化
最初の S-ニトロシル化が起こると、NO シグナルはトランスニトロシル化(修飾を元の標的を超えて拡散させるプロセス)を通じて他のタンパク質に伝達されます。この伝達は、ドナー(S-ニトロシル化タンパク質)とアクセプタータンパク質間の強力な静電相互作用を促進する荷電アミノ酸モチーフに依存しています。このカスケードの主役には、NO 基を供与する既知の S-ニトロシラーゼが含まれます。
≫S-ニトロソグルタチオン(GSNO)
≫ヘモグロビン
≫チオレドキシン
≫GAPDH
≫カスパーゼ 3
≫CDK 5
これらのドナータンパク質は、酸化還元電位が高く、NO 基を転移してその過程で脱ニトロシル化することができます。

バランスを保つ:脱ニトロシル化
この修飾は可逆的です。脱ニトロシル化は、酵素触媒反応を介してタンパク質から NO 基を除去し、細胞の酸化還元恒常性を維持します。
この機能は、よく特徴づけられた 2 つの酵素のよって担われます。
≫チオレドキシン/チオレドキシン還元酵素(Trx/TrxR)
≫グルタチオン/S-ニトロソグルタチオン還元酵素(GSH/GSNOR)
S-ニトロシル化と脱ニトロシル化は、共に制御サイクルを形成し、これらの相互作用によってタンパク質の S-ニトロシル化の全体的なレベルが決定され、結果として細胞全体の様々なシグナル伝達経路に影響を及ぼします。

S-ニトロシル化は、酵素活性の調節からシグナル伝達経路全体の構成に至るまで、タンパク質の挙動を劇的に変化させる可能性があります。
しかし、その生物学的役割を真に理解するには、これらの修飾がどこで起こり、何をするのかを正確に特定することが重要です。


解析内容

真核生物および原核生物のサンプル中の S-ニトロシル化システインを同定・解析するために設計された、ビオチンスイッチアッセイ(Jaffrey, et. al; 2001)をベースとした LC-MS/MS のワークフローを採用しています。



1. サンプルの溶解とタンパク質抽出
2. すべての遊離スルフィドリル基のブロッキング
3. S-ニトロシル化されたシステインをアスコルビン酸で還元
4. 遊離スルフィドリル基をビオチンで置換
5. タンパク質消化とビオチン化ペプチドのエンリッチメント
6. ビオチン化ペプチドを LC-MS/MS によって検出
7. 生データの解釈とバイオインフォマティクス解析


サンプル条件

以下は、解析に必要なサンプル量の目安です。ご提供頂くサンプルによって、解析に使用する必要サンプル量や条件が異なります。詳しくは、弊社までお取合せください。

サンプルタイプ 必要量
血清・血漿 1mL
組織 200~500mg
細胞 >3x107
タンパク質溶液 総タンパク質量 3mg(1μg/μL以上)
タンパク質溶液をサンプルとしてご提出頂く場合は、バッファー成分(チオ尿素、SDS、強イオン塩など)をお知らせください。
また、サンプルには、核酸、脂質、多糖類など、分離効果に影響を与える成分が含まれない様にご準備ください。


価格

サービス名 数量 税別価格 カタログ#
タンパク質 S-ニトロシル化部位マッピング
受託解析サービス
最低 n=3、将来的にデータを公開する場合は、n=4~6 の反復数で解析することを推奨いたします。 お問合せ F-CPM-SNOM
本サービスは、海外業務提携先で実施する解析のため、上記の解析料金の他、サンプルの海外輸送費が別途発生します。


ご注意事項(必ずご確認ください)

【解析サービスに関して】
本サービスは、弊社の海外提携先(Creative Proteomics 社)にて解析を実施いたします。
お預かりできるサンプルは、BSL2(バイオセーフティレベル2)までのものに限らせて頂きます。感染性が著しく高いサンプル(HIV、HCV、HBVウイルスに感染していることが確認されている患者由来の検体など)は、お受けできませんので、ご了承ください。
ヒト臨床サンプルの場合、インフォームドコンセントを得てからご提供ください。
ご提供頂くサンプルおよび本作業から生じる知的財産権・工業所有権・安全性・インフォームドコンセント等の問題について、弊社は一切の責任を負いかねます。
本サービスは、海外提携先(Creative Proteomics社)での解析という性質上、キャンセルはお引き受けできません。やむを得ない理由でキャンセルされる場合は、それまでの工程に応じた料金をご請求させて頂きます。QC 結果等の問題でサンプルを再送する場合は、別途送料をご請求させて頂きます。
本確認事項を満たさない事で別途費用が発生した場合、お客様に費用のご負担をお願いすることがあります。

【サンプルの送付および取り扱いに関して】
サンプルの発送は、必ず、「サンプル送付方法およびご注意点(PDF)」をご参照の上、その内容に従って行って下さい。
送付の際は、チューブをパラフィルムで覆い、キャップの緩みや中身の漏れが起きない様にしてください。サンプルの入ったチューブには、油性マジックでサンプル名を明記し、ビニールバッグ等に入れ、砕いたドライアイスとともに梱包してください。
QCシートおよび免責事項同意書をご記入の上、サンプルと同封してください。これらのシートが同封されていない場合、またはご記入漏れがある場合、解析サービスの着手が遅れる場合がございますので、ご注意ください。
新鮮なサンプルの場合、上記必要量のペレットを液体窒素凍結後、-80℃で保存し、十分量のドライアイスを同梱の上、冷凍宅急便にて、凍結状態にてご送付ください。
本サービスは、海外での解析となりますので、お送り頂いたサンプルのご返却はできません。貴重なサンプル等は、予めご注意ください。

◆サンプル送付先 
※土日祝祭日および営業時間外のサンプル受け取りは不可
 フィルジェン株式会社 受託解析部 宛
 〒459-8011 名古屋市緑区定納山一丁目1409番地
 Tel 052-624-4388 Fax 052-624-4389
 営業時間: 9:00~18:00


本ページは、Creative Proteomics社のホームページに掲載されている情報を引用させて頂いております。

【お問合せ】
受託解析部
Phone 052-624-4388

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